この世界には無数の投資商品がありますが、中には元本保証で高利回りを出せると宣伝している商品もあります。
ただそういった商品は存在できない理由があるので、今日はその理由を見ていきましょう。
元本保証とは
元本保証とは運用期間全てにおいて元本が割れることのない商品の事で、例えば国内で日本円を銀行に預金する場合1000万円とその利子については各種預金保護の仕組みに守られます。
また先進国の国債のように厳密には元本保証と言えないまでも非常に安全な資産もありますが、それでもある一定のリスクを負う必要があります。
ただこのような元本保証やそれに近い商品は利回りが低く、年利0.1%程度のリターンがせいぜいなので基本的にはポートフォリオのリスクを下げる目的で運用されます。
高利回りの元本保証商品は詐欺
そんな中いくつかの業者は高利回りで元本保証とされる商品を提供していますが、実は金融商品取引法39条に業者が客の損失を補填する行為を禁止すると明記されているのでそもそも法律に違反していると言えます。
この法律は投資性のある金融商品全てに適応され、まともな業者はグレーな商品を売る時も「元本確保」のように濁した言い方をするので、わざわざ元本保証という言葉を使う業者を見つけたら詐欺を疑うべきでしょう。
詐欺業者の見分け方
元々投資の世界ではまともな業者でも条件の悪い債券や株式を売りつけてくる場合もあり、どれが詐欺業者でどれがまともな業者か分かりにくいのが問題です。
そんな場合にお勧めなのが金融庁のサイト(https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html)で認可を受けている企業の一覧が載っているので怪しいと思ったらこちらを調べてみましょう。
また詐欺の手法は年々巧妙になり一見しただけでは分からない場合があるので、詐欺の疑いがある場合は警察や金融庁の金融サービス利用相談室を利用しましょう。
まとめ
まともな業者が扱う商品にもあまり存在価値がわからない商品もありますが、高利回りの元本保証商品のような見えている地雷を確実に避けるのは大切です。
リスクとリターンは表裏一体なので、元本保証とされる詐欺商品よりも明日どういう値動きをするか分からない株式や債券を買いたいですね。