投資の世界では様々な投資商品が生まれては消えていて、過去には美術品や時計、奇石、チューリップや万年青のような花が投資(投機)対象になった事もありました。
ただ、王道の投資商品として生き残ったものは株や債券、ゴールドなど少数で、これまで人類が扱ってきた殆どの商品は投資適格な商品ではなかったことになります。
今回は現在でも王道の投資商品と呼ばれている商品とその他の一過性の投機商品との違いを考えていきます。
①価値が保証されている
王道な投資商品の株式は株式会社の成長によって価格が上昇しますし、理論上は仮に会社が活動を終了しても会社が負債を返済したあとの財産が分配されます。
歴史上消えていった投資商品は珍しさや見た目の美しさが人気を呼び価格が高騰していくケースが多いですが、ブームが過ぎれば本来持っている価値に落ち着いていきます。
長期的に価値が右肩上がりに伸びていくには結局実用性や利益を出し続ける事ができる仕組みが大切ですね。
②長年の実績がある
古代文明で宝飾品として使われていたゴールドは人類の歴史の中で通貨や工業金属、化学反応の触媒として活用されてきました。
今王道の商品は長年の実績が信用を生み世界中で価値が認められたため、人々に安心して集められたり保有し続けられています。
人気が出て間もない商品は、一過性のバブルなのか将来に渡って価値があるものか分からないので、その商品を扱う先駆者になりたい人以外は手を出さない方がいいでしょう。
③流動性が高い
ある商品を容易に売買できる度合いを流動性といい、王道の投資商品は流動性が高く商品が気に入らなかったり利確したい時はすぐに市場で売る事ができます。
不動産は流動性は低くとも王道の投資商品ではないか?という意見もあるかもしれませんが、現物不動産は修繕や集客など半分事業の面があるので個人的には少し方向性が違うと思います。
普段流動性は軽視されがちですが、値上がり益を得るだけの目的で保有している商品が売れないと実質丸損になってしまうので、実は最も大切な要素なのかもしれませんね。
まとめ
王道の投資商品になるには長い年月をかけて人々の信用を集め、市場が形成されて世界中で取引される必要があります。
これから新しい王道が生まれる可能性もありますが、それは数十年、数百年の時間がかかりそうですね。