ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

海運株の特徴について考える

2021年頃から海運株の勢いが強く、去年の配当利回りランキングを見るといつも大手の海運株が上位を独占するという状況が続いていました。

 

ただ海運株には特有のリスクがあり、明らかに高配当株の中でも上級者〜プロ向けの投資先です。

 

今回はそんな海運株の配当株としての特徴を再確認して、もし投資する際の戦略について考えていきます。

海運株の特徴

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まずは海運大手の商船三井の配当推移を見てください。

 

ここで注目して欲しいのは2008年で、この年の上半期は中国の鉄鉱石輸入をはじめとして世界的に原料輸送の需要が高まり海運業界は非常に好況でした。

 

ただその年にあったリーマンショックの影響もあり、株価は最高値をつけた5月から半年で3分の1程に暴落し配当金も2年で10分の1以下に減配しました。

 

このように海運株は好不調の波が大きく、増配するときは毎年のように増配しますが、減配するときは一気に無配当になる場合もあり非常に予想が難しいという特徴があります。

投資戦略

海運株は元々先が読めない業界である事に加え市場のトレンドになるとバブルの様に値が上がっていくので、真っ当な高配当株投資を目指す方にはお勧めできません。

 

ただ、リスク許容度が異状に高く莫大なキャピタルゲインや短期の配当を受け取りたい方には向いている投資先と言えて、その場合は海運株が投資家に見捨てられ株価が地を這っている様な時が買い時だと思います。

 

実際に無配転落した2013年に買ったとして高配当化した2022年まで持ち続けると、取得時点の株価によっては配当利回り60%を超える結果になり、まさにハイリスクハイリターンな投資先といえます。

まとめ

海運株は高配当を出す場合があるものの実態はハイパーグロース並みに株価の変動が激しく、真っ当な投資手法を目指す方にはお勧めできません。

 

投資するなら限界までリスク許容度を高め、配当目的なのに10年無配でも持ち続ける胆力を身につけたいですね。