ネコート式のんびり長期投資

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経費率値下げ合戦について考える

経済大国のアメリカには運用資産額が数百兆円クラスの資産運用会社が複数あり、近年はバンガード社とブラックロック社の間で経費率を下げる動きが目立っています。

 

今年で言うとバンガード社の債券ETFの1つBNDの運用資産がブラックロック社の債券ETFであるAGGの資産総額を上回りそうになった時、ブラックロックがすぐさま経費率を引き下げる動きがありました。

 

その他にもバンガードのVT、ブラックロックのIVVのような非常にメジャーな商品が経費率の引き下げを行なっていて、年々値下げ競争が激化しています。

 

今回はこのような大手資産運用会社が行う経費率引き下げ合戦について考えていきます。

資産運用会社の2強体制が強くなる

資産運用会社は資金が集まるほど経費率が下がり、運用成績が高まるのでより資金が集まるという好循環が生まれます。

 

すると他の資産運用会社はメジャーな指数に連動するインデックスファンドのような商品では対抗できなくなるので、アクティブファンドを中心に販売する傾向が強まりそうです。

 

ただアクティブファンドは長期的に見るとインデックスファンドに殆ど勝てないので、この2強と他の資産運用会社の差はどんどん広がるでしょう。

一般投資家からすれば嬉しい

普通の個人投資家からすると保有しているだけで経費率が下がってくれるのであれば、それだけで上位2社の商品を買う動機になります。

 

特に長期投資でコア資産になり得るインデックスファンドについては、上位2社や歴史の深いステート・ストリートの様な会社から選ぶのが無難です。

 

当然サテライト戦略を取るのであればその他の資産運用会社も選択肢になり、それぞれの投資の目的に合った商品を選べるという米国投資信託の良さが発揮されます。

まとめ

バンガードとブラックロックはお互い相手を意識していて、激しい経費率の値下げ合戦を行う事で結果的に素晴らしい商品を展開しています。

 

現在の環境では他の会社が割って入るのが難しいですが、生き残りを懸けて良いアクティブファンドが作られれば米国投資信託のラインナップは更に強化されそうですね。