配当を出す企業の中には固定配当株と言って、毎年増配も減配もなく一定額を出し続ける企業があり、上手く利用できれば一定のメリットがあります。
今回はそんな固定配当株の魅力を書いていきます。
固定配当株とは
固定配当株という言葉にしっかりした定義はありませんが、ここでは5年以上配当金が固定されている株を固定配当株を呼称する事にします。
↑固定配当株の例
ただ、固定配当株と思っていた株の配当が変動する事もあり、例えば固定配当株のエックスネット【4762】は2009年から配当が固定されていましたが2023年に増配を予定しています。
ですので厳密には本来の意味での固定配当株は少なく、実際には非減配期間の長い銘柄に注目した方が良いかもしれません。
メリット①配当総額が読みやすい
高配当の個別株やETFを複数持っていても景気によって多くが減配する場合がありますが、固定配当株に関しては配当は一定なので理論上は年間に受け取る配当金が完全に予想できます。
連続増配株再投資や生活費の補填など配当金をどう使うにしても計画が立てやすく精神的には非常に助かりますね。
メリット②高配当株化する場合もある
固定配当株の配当は一定なので、分母の株価が低いタイミングで買う事ができれば、高い配当利回りの安定配当株を買えたことになります。
それらの固定配当株に加え連続増配株を複数保有していれば、減配の恐怖に怯える事は殆どなくなるでしょうね。
メリット③毎年黒字の会社が多い
固定配当株の中にも不況時に一時的に赤字になる会社もありますが、多くの会社は固定配当を出すために毎年しっかりと利益を出しています。
ただ、毎年赤字を垂れ流す様になったら株価の下落と減配のダブルパンチを食らう可能性もあるので、できれば固定配当が出ているうちに撤退したいですね。
まとめ
固定配当株はキャッシュフローが読みやすく、タイミングによっては固定高配当株に化ける可能性があるので市場暴落時には狙い目になります。
ただ10年以上固定配当だった株が突然配当の方針を変える事もあるので、定期的に企業の財務指標や事業内容をチェックしたいですね。