毎年敬老の日に合わせて、厚生労働省が100歳以上の高齢者の数を発表していますが、今年は新たに4,000人以上増えて9万人に達しました。
また平成30年の時点で2050年の時点で100歳以上の人口が50万人に達するという予測もあり、今後も長寿化の傾向が続きそうです。
そこで今回は人生100年時代における長期投資の強みについて考えていきます。
理由①投資期間を長く取れる
現在の一般的な高齢者の場合、退職金を受け取るような年齢でリスク資産への投資はおすすめできませんが、長寿化により投資期間を長く取れるのであれば60代であっても投資を行う選択肢も出てきます。
極論を言えば110歳まで生きる人は、インデックスファンドを60歳から積み立てて80歳から使うという攻めの運用も間違いではなくなります。
当然十分に資産を持っている場合は現金と債券中心の守備的な運用もできるので、寿命の伸びがそのまま選択肢の増加に繋がります。
理由②短期売買は難易度が上がる
高齢者になると瞬時の判断力が衰え、体力の消耗も問題になるので、歳を取ってからの短期投資は難易度が高くなります。
若いうちに短期投資で利益を上げられる方でも高齢者になって成績が落ちる可能性があるので、長期投資へ鞍替えした方が安心できるかもしれません。
理由③過去の経験が活かせる
長期間相場に向かいあっていると一時的な暴落相場や恐慌を経験し、投資を始めたばかりの方は狼狽売りや無理な買い増しをしがちになります。
そんな時でも何十年も投資を続けている大ベテランなら動揺しませんし、過去の経験から買い増しや損切りのタイミングを測れるので少なくとも初心者よりは上手く立ち回れそうですね。
まとめ
人生の時間が長くなると、長期で見ると利益が出やすいインデックス投資の様な手法がやりやすくなり、逆に何十年も信用取引の様な短期投資を続けられるのは一握りの天才だけです。
ただ、どこまでいっても正しい手法は個人の投資の目的によって決まりますし、未来の相場がどうなるかは誰にも分からないので、その時々の最良の選択を心掛けたいですね。