ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

発展途上国への投資はなぜ失敗しやすいのか

今の投資環境でグロース(成長)株と聞くとGAFAを始めとする米国株や中国株が思い浮かび、一見成長の余地がありそうな発展途上国が思い浮かぶ方は少ないかと思います。

 

実際、以前にもBRICsやアフリカ諸国のように発展途上国や中進国が投資家に注目される事はあったのですが、長期的な目線で見ると殆ど成果を出す事ができていません。

 

今回はそんな発展途上国への投資が失敗しやすい、つまり成長性に乏しい理由について考えていきます。

原因①資本主義の性質

資本主義の社会では多くの金を稼いだ国はその金で生産性を高めたり新たな技術を開発できるので暮らしが便利になり、消費が増えて更に豊かになります。

 

一方で発展途上国は同じ事をしても規模が小さいので経済規模の差は広がりますし、大きく稼いでも発展途上国に投資していた先進国に利益を吸われる可能性もあります。

 

このように資本主義の社会では先に豊かになる事が大切なので、後発の国が簡単に成り上がれないような構造になっています。

原因②不十分な投資環境

発展途上国では先進国のように金融商品の取引を公正に行ったり投資家を保護するための法律が整備されていないので、特に個人で投資するには高いリスクが付き纏います。

 

特にインサイダー取引など不正な取引が横行したりマーケットが適切に運営されていない国には資金が集まらないので、時間と金を投入して整備する必要があります。

原因③教育の問題

発展途上国のなかには初等教育の時点で不十分な地域が多く、その後の他国への留学や労働の選択肢が非常に狭いのが大きな問題になっています。

 

またインドの様に身分制度が根強く残る社会では生まれた時点で教育の質に差が出てしまい、結果として国が持っている地力の割に経済が成長できない現象も発生しています。

まとめ

法律、教育、金融など発展途上国が先進国に追いつくには多くの問題があり、資本主義の性質上これからも巨大国家が1番の成長国であり続けるでしょう。

 

ただ先進国で人口減少が問題になっているなか人口増加を活かす事ができれば、BRICsで言う中国のように経済成長を果たす事ができるかもしれませんね。