私は高配当株投資に取り組んでいますが、長期の目線で見ると連続増配株も魅力的だと感じ注目しています。
そこで今回は連続増配株の強みと活用法について考えていきます。
連続増配株の強み
連続増配を行うには安定した経営戦略と成長性、余裕のある配当余力など幾つかの条件が必要で、少なくともタコ足配当を行う会社や経営が不安定な会社は長期の連続増配を行う事ができません。
配当利回りが高いわけではないので、すぐに高い配当を狙う事はできませんが、例え配当利回り2%の株でも増配率が5%あれば約14年で配当は2倍に成長します。
すぐに結果を出す事は難しいですが、配当の持続性とキャピタルゲインの両方を狙う事ができるのが大きな強みです。
「花王」に積み立てた例
私が過去に行った実験では、30年間花王に毎年100万円を積み立て配当を再投資した結果、最終的には評価額が投資額の5倍以上の1億5000万円になりました。
注目して欲しいのが25年目の2013年の部分で、25年間で2500万円を積み立てても評価額は4000万円に満たないのですが、その後6年で1億円以上評価額が増えています。
これは個別株の例ですが、ETFを活用する場合でも毎年の増配と再投資、そして株価自体の伸びが組み合わさって大きなリターンに繋がるので、長い目で見る事が大切です。
連続増配株の役割
高配当株投資において、今高い配当を貰うだけなら愚直に高配当株を買うだけでいいですが、実際には現在と将来の配当のバランスを考えるのは非常に重要です。
そこで高配当株を中心としたポートフォリオに連続増配株を混ぜる事で、成熟企業の多い高配当株が伸び悩んできた所で連続増配株の力を発揮するという理想的な流れができます。
もちろん将来の事は誰にも分かりませんが、高配当株で短期〜中期の配当を確保し、連続増配株がまとまった配当を出すまでの時間を稼いでくれれば、安定した高配当を受け取り続ける事ができそうです。
まとめ
連続増配株は長い時間をかける事で、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙える優秀な株です。
配当を重視するなら、高配当株と組み合わせる事で連続増配株が力を出せない短期〜中期の配当をカバーしてくれるので理想的なバランスになりそうですね。