ネコート式のんびり長期投資

のんびりと高配当株に長期投資していきます

オルタナティブ投資について考える

日本で長期投資を行う場合、国内外の株や債券に投資するのが王道の手法ですが、現在はオルタナティブ投資と呼ばれる新しい投資が注目されています。

 

オルタナティブ資産の簡単な概要と既存のポートフォリオへの組み込み方について考えていきます。

オルタナティブ投資について

オルタナティブ資産とは作物や鉱物などのコモディティ、現物不動産や、先物オプション取引等、新しい資産や投資手法の事を言います。

 

上記以外でも、金融技術が進歩する事で日々様々な商品や手法が作られていますが、伝統的な資産と比べて過去の実績が少なく、投資家によっては相性の向き不向きがあります。


これらの資産をポートフォリオに組み込む事で様々なメリットをもたらすので、今回はオルタナティブを行う代表的なメリットを3つ紹介していきます。

①分散性を高める

リーマンショックやコロナショックなど下落相場の中では、株式の国際分散投資を行っていたとしても全面安によって大きな損害を被る可能性が高くなります。


そこで注目したいのが作物や鉱物などの株式の値動きに相関がない又は逆相関になる商品です。


例えばゴールドに代表される鉱物は供給量に上限があることから、通貨や株式の価値が下がった時でも価格が下がりにくく、暴落事に鉱物資産を売って株を買います「リバランス」を行う事で暴落相場に耐性を持たせる事ができます。

レバレッジを効かせる

現物不動産は、銀行からの融資を受けることで少ない資金でその数倍の価格の資産を買う事ができます。


リフォームの手間や空室問題等、ペーパーアセットとは異なる難しさがありますが、株式をはるかに上回るリターンが得られる事があるのでこれを主軸にする手もあります。

リスクヘッジができる

例えば、現物資産を買いつつ先物取引で同量の空売り注文を出す事で、現物資産が長期的に値下がりしそうな時に先に売った株を安く買い戻す事で損失をカバーできます。


実際には様々なヘッジ手法を組み合わせて、リスクをコントロールしていきますが、短期投資の面が強くなり、プロが運用するファンドでも失敗する事がある上級者向けの投資方法と言えます。

運用方法について

基本的には時価荷重型のインデックスファンドや債券を使ったポートフォリオを組み、そこにオルタナティブ資産を少量組み込むのが無難な手法です。


ただし、不動産投資等それ一本に特化しても十分にリスクとリターンを調節できる場合もあり、結局は各投資家の能力や性格との相性が重要になってきます。

まとめ

オルタナティブ投資は伝統的な投資と同じように、様々な面で投資をサポートしてくれる強い味方です。

 

しかし、どの資産が合うかは投資の目的やリスク許容度、必要なリターン、投資期間によって変わるので、十分な検討が必要です。