先日、一部のインフルエンサーが買い煽りをしていた仮想通貨TITANの価格が一時64ドルからほぼゼロまで下落した事から、かなり話題になりましたね。
私も完全に理解している訳ではありませんが、TITANは発行元に行けば1ドルと交換できるステーブルコインの1つ「IRON」の価値を担保する目的で作られたトークンで、持っていると一定の配当が得られると謳われていました。
これが歴史上何度も行われてきた詐欺手法「ポンジスキーム」ではないかと疑われており、詐欺に合う確率を減らすため、今回はポンジスキームの特徴と詐欺に合わない工夫を解説していきます。
ポンジスキームについて
ポンジスキームは出資金詐欺とも言われ、「出資して貰った資金を運用して得た利益を配当金として還元する」と謳いながら、実際には資産運用をせず後から参加する出資者から集めた金を以前からの出資者に配当金として渡す詐欺行為の事です。
ポンジスキームは先に出資した投資家は配当を貰えますが、構造上確実に破綻するのである程度の資金が集まると詐欺師側は姿をくらましてしまいます。
よって詐欺師側は出資者を多く募る必要があり、その手法は特徴的なので次で見ていきましょう。
特徴①利回りが高すぎる
真っ当な資産である米国の時価荷重型のインデックスファンドの長期利回りは保守的に見て5%程ですが、代表的なポンジスキームの「円天」は100万円の投資で年利36%を謳っていました。
通常は高いリターンを望むならその分リスクを背負う必要があり、年利数十%以上のリターンを狙うならデイトレードやFXなど投機性の高い運用が必要になります。
つまり利回り10%以上の商品を見た時点で、詐欺か非常に高いリスクを背負う必要があると疑うべきです。
特徴②元本保証
あまり投資経験のない方は銀行金利等の無リスク資産に慣れすぎているので、詐欺業者の元本保証という言葉に釣られやすくなります。
実際の無リスクで運用できるのは銀行金利や長期国債位のもので、それですら為替リスク等や国家破綻リスク等がありリスクが完全にゼロという訳ではありません。
よって元本保証という言葉は実現できるものではないので、そういった投資商品は確実に詐欺であると考えるべきです。
まとめ
ポンジスキームに限らず詐欺を働く人は、被害者の楽して早くそして低リスクで儲けたいという心理をついてきます。
ですので、適正なリスクとリターンそして相場感を理解する事が重要ですね。