先日、高配当ETFの1つであるHDVの今季の分配金が、2期連続の減配になるという厳しい発表がブラックロックのHPでされました。
人によっては他のETFに乗り換えるかもしれませんが、私はまだHDVの強みが残っていると思ったので
今回はHDVの活用法について買いていきます。
私が評価した点
HDVは高配当米国株モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマークにしており、財務健全性が高い銘柄から高配当銘柄を選抜しています。
セクター別では、エネルギーは景気の影響を受けやすいものの、ヘルスケアや通信、生活必需品セクターなどディフェンシブなものを多く含んでいるので、去年のように株式市場が不安定な時に本領を発揮します。
よって、HDVはメインの投資先とするのではなく、メインの投資先のお供として運用しポートフォリオの分散性やリスクを下げる役割が合っていると思います。
主な活用法
ここではHDVの活用法を2つほど紹介しています。
①SPYDのお供にする
SPYDとHDVを組み合わせると、景気敏感株が多いSPYDの構成銘柄をHDVがカバーする形になるのでバランスが良くなります。
構成銘柄のバランスを考えるとVYM1本を買った方が良いですが、両者の保有比率を調整する事で配当利回りとリスクの大きさをそれぞれに合ったものに調整できます。
②インデックスファンドのお供にする
インデックス投資の終盤になると、時価荷重型のインデックスファンドの割合が高いとリスクが高すぎる場合があり、必要に応じてゴールドや債券を組み込む必要が出てきます。
その段階に来た時に、ある程度の配当収入と安定感が欲しい時にはHDVは選択肢の1つになり、景気後退期
に底堅い値動きからの安定した配当収入が期待できます。
③VYMのお供にする
これは私の手法で、トータルリターンが高いVYMに対し、財務健全性の高い銘柄の比重を高めたい時には選択肢に入ります。
ただし、トータルリターンは下がりますしVYMが既に400銘柄以上に分散してくれている所にHDVを混ぜる事で逆にバランスが悪くなる可能性があるので注意です。
まとめ
HDVはトータルリターンも利回りも中途半端ですが、他の資産と組み合わせる事で力を発揮するいぶし銀タイプの高配当ETFです。
これからも主役にはなれなくとも、縁の下の力持ちとして活躍して欲しいですね。