米国では「アセットアロケーション(資産配分)が長期的なリターンの9割を決める」と言われますが、例えば株式と債券の保有比率に正解はなく、これを決めるには自分の「リスク許容度」を正しく理解する必要があります。
そこで今回は、リスク許容度の概要について簡単に考えていきます。
リスク許容度について
資産運用において「リスク」は危険という意味でなく「不確実性や値動きの振れ幅」の様な意味を持ち、「リスク許容度」とは資産運用をする上でどの程度の不確実性を受け入れられるかを示しています。
これが高いかどうかは次の5つの要素で判断していきます。
1、年齢
年齢が若いほど、高い資産を買っても後で挽回できやすいのでリスク許容度が高くなります。
2、家族構成
家庭を持っている人より独身の人の方が、持っている資金を自由に使う事ができるのでリスク許容度が高くなります。
3、資産
資産が多いほど投資に回せる金が多くなり、投資の選択肢が増えるのでリスク許容度が高くなります。
4、年収
年収が高いと安定した入金力が期待できるのでリスク許容度が高くなります。
5、投資の経験
投資の経験が長いと〇〇ショックの様な暴落相場でも対応できるので、リスク許容度が高くなります。
つまり若い金融系の大企業に勤める独身の様な方はリスク許容度が高く、高齢で自営業を営み家庭を持っている投資の経験がない様な方はリスク許容度が低くなります。
自分のリスク許容度が分かると、例えば歳をとる毎に債券やゴールドの割合を増やしてリスクを減らしたり、転職して年収が増えれば株式の比率を上げたりと、アセットアロケーションの調整に根拠を持たせる事ができます。
まとめ
リスク許容度の理解は投資の目的と同じくらい大切で、資産運用の方向性を決める大切なものです。
私自身、今は株式しか買っていませんが歳を重ねるとリスク許容度が変化していくので、定期的に適正なリスクを取っているか確認していきたいですね。